登録販売者試験について

受験資格と難易度

登録販売者試験は平成27年から誰でも受験資格が得られるようになり、近年多くの受験者が登録販売者試験を受験しています。難易度は資格試験の中でも低い部類にあるようですが、合格率の平均は約40%前後、もっとも低い地域のもので約27%と5割を切る比率であり、比較的容易な難易度にあるにもかかわらず合格率の低さがうかがえます。

登録販売者試験の合格ライン

登録販売者試験は、択一式の選択制で各科目の合格率が約40%、全体で70%以上の正解率で合格することができます。

出題内容

試験内容出題数制限時間
医薬品に共通する特性と基本的な知識20問40分
人体の働きと医薬品20問40分
主な医薬品とその作用40問80分
薬事関係法規・制度20問40分
医薬品の適正使用・安全対策20問40分

独学で勉強する際の3つのコツ

合格率の低い登録販売者試験ですが、独学で合格するにはどのような点に気を付ければよいのでしょうか。3つの注意点を見ていきましょう。

1.教材は自分のレベルにあったものを使用すべし

登録販売者試験のテキストは短期集中型、初歩の初歩から教えてくれるもの、実務経験者向けの応用的な内容のものなど様々な種類があります。何も知識がない状態からいきなり過去問集や応用的な内容のテキストを使用しても勉強についていけないどころか、知ったつもりになって理解が深まらないといったことになりかねません。テキストを選ぶ際には今のあなたのレベルにあったものを、できればネットのレビューだけでなく書店で実際に中身を確認し、選ぶといいでしょう。また、最新の手引きに対応しているかも重要なポイントです。

2.テキストは復習の意味も込めて最低2周は熟読する

テキストは1回読んだだけでは知識が定着しません。理想は各章の章末問題などがテキストを振り返らずに解けるようになるまで読み込むことですが、社会人など時間に制約のある人はそうそう何度もテキストばかりに時間をかけてはいられません。ですが、最低でも2周はしっかりと熟読することをおすすめ致します。

3.試験直前はひたすら過去問を解いて出題形式に慣れる

多くの受験勉強経験者は分かると思いますが、テキスト付属の練習問題だけでは試験本番の出題形式に慣れる意味で演習不足となり、知識があっても出題形式に慣れていないので試験当日にあたふたとしてしまいます。それを回避するためにも、過去問集を1冊買って、何度も繰り返し解いておきましょう。繰り返すうちに、あなたの弱点や知識の習得漏れが分かってきます。